おもっきり冷めた関係の3人組のボディミュージックのグループ。
90年代初頭、相当の期待を背負ってデビューするも
思ってるより浸透せずに解散、再結成をしたバンドでね。
彼らの曲は個人的に好き嫌いが激しい楽曲が多くて好きな
曲に対してはとことん聴くんやけど、俺の趣味に合わないものは
あんまり聴いてないのでイメージすら残ってないんだ。
遠藤の低音ヴォイスと奇妙この上ないキャプテン・センシブル
ばりに動く賢ちゃん、微動だにしない藤井っていう全く接点が
なさそうな集団だったんよね。
藤井の場合はノイズ/インダストリアルからの影響があった
ので作る曲もハード目なものが多かったんよね。
賢ちゃんはもろエレクトロポップな装いで曲を作ってたので
メロウな曲が多い。
そんな彼らの二面性が出てる映像を載せようかな~と。
流れるようなメロディに時折入るリバーブの聴いたパッキングピアノ
が印象的な曲。
何処かエキゾチックで、艶かしい。
遠藤のいい意味でのエロティックさが出てる珠玉の音のつながりが
この曲だったりする。
後にリミックスアルバムを出す事になるけど、彼らのアンビエント
志向の楽曲も捨てがたい魅力があるんよね。
ここでは遠藤が
ロックンロール!!!!
と雄たけびをあげる極めてロック色が強いライブでね。
ソロワークをそれぞれ経て、集まったこのライブは従来の
美的な体裁を貫いてきた彼らからは想像できない位ポジティブで
暴力的で、実際表現したかった音が出来た、って感じで
俺は見てたんやけどね。
元々楽曲自体が肉体性のあるハードなボディインダストリアルちっく
な曲だった事もあってある種彼らのハードな一面の代表曲的な
ものであったりする。
ここでの遠藤は特にむき出しの吐き捨てるようなボーカルを
貫いて、よりロック色が濃い部分を助長している。
汗、って言葉があまり似合わない彼らからは想像できない
重いビートとクラッシュされた音とヘヴィーなギターによって
エレクトロ=ソフトバレエという図式をズタズタに寸断してるという
意味ではこの辺りの映像を見てる方がスリリングだったりする。