12枚アルバムをリリースらしいが、結成というかプロジェクト化
し始動したのが1986年だから33年間で12枚という事は
3年近くで1枚リリースとあまり作品は多くはない。
このプロジェクトはカリフォルニアで始められたとは思いも
しない、ってイメージでも無いけどどうしても日本に住んで
いるとカリフォルニアは太陽燦燦なイメージなもんで
湿気っていうイメージが無いからよくもまあここまで湿気
120%な音楽を作るよな、と半ば感心したりする。
プロジェクトという事はメンバーは多分流動的だったんだろうけど
その発案者のサム・ローゼンタールを中心に組まれたプロジェクトで
アルバムはほぼ全てProjektレーベルからリリースされている。
デビット・リンチとも親交が深くファンであると公言してるとこから
やっぱり似た者同士なんだな、とちょっと納得してしまった。
音はダークウェーブなんだろうけど、なんか一筋縄では行かない
んだよ。
フォーキーでトラディショナルな曲も多いし、ジョイ・ディビジョン
みたいなくら~い音もあったりゴシックテイストなシンセサイザーの
音もあるし、戯曲、ポエトリー、デカダン、などを気怠さで処理
しましたな音は俺では多分作れないウェット感だと思う。
この梅雨の時期だから何となく聴いてみたのかもしれないけど、
あんまり気分がスッキリするような音ではまるで無い。
この【うつ向いた一人の少女の為の黒いテープ(怪しいテープって
意味だろうか?)】という長いアーティスト名だが、もう
プロジェクト名から見てもダウナーなんだよ。
彼らからMizzy StarやAll About Eveなどの匂いを感じ取るのは容易
な話で、勿論これらのバンドの音色なども被ったりはしいる。
ファーストのリリース時期が1986年という事でジーザス&
メリーチェインなどの清涼系だけどダウナーなギターポップな
テイストも感じ取る事が可能である。
彼らとの出会いは昔の彼女によって吹き込まれたものだ。
当時、自律神経失調を克服すべく毎日戦いながら仕事をし
音楽を作ってた頃に出会って【しまって】モデルを
してたんだけど、かなり独特な雰囲気を醸し出してる人で
その中のお勧めがこのアーティストも入ってたって
形なんだよ。
あっち系の病気系って言われたらそうだったのかも?
しれないけど、あんまりそこが論点で無かったんで覚えて
ないんだよ。
ただ毎日アンニュイ、気怠そうなオーラ満載でプラス
こういった曲を流してるもんだからちょっと怖いもんが
あったけどね。
俺も変な音楽を聴いてたので勢いっていうか、病気一人で
戦うのしんどいわ、と思ったもんでお付き合いさせて頂いた。
まあ、こんなイメージの人だったよ。
髪型は長かったけど華奢で潰れそうでだるそう、って言う
今の俺なら無理だけどね。
面倒臭かったし。
久々に聴いたけどやっぱりジメジメしてる。
喉ごしが悪い酒を飲んでる気分だ。
でも時々その不味いか美味いのか分からん酒を飲む(聴く)
のを欲する時があってね。
でも長い時間滞在してられない、って気分かな。
全ての湿度の高いジャンルの音をブレンドしてるから
怖いもの見たさ、な感じはあるかな。
楽曲のタイトルも割とヌメってるし。
去年にアルバムをリリースしたらしく今も活動をしてる
みたいだけど、もういいかな。
昔貰ったテープとか割とあるしアナログやCDが多少あるから
これ以上は飲めません、な感じ。
結局ジャンルはダークウェーブになるんだろうけど、Death In
Junっぽいとこもあるし、やっぱりなDead Can Canceの
カバーもあるし何故かデビット・ボウイを歌ったりしてるから
(you tubeには無さそうだ)そういった楽曲が彼のキーに
なるんだろう。
梅雨を、さらにもっとジメジメした気分を感じたい人は
良いかもね。
俺は夜中とさっき聴いたからもういいかな。