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イエローモンキーの【9999】を聴く

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人には人の音楽アーティストの受け止め方がある。
その部分に対しての帳尻を合わせる事は書かないと思う。
俺が聴いて感じた事を他人から見たら間違っているような
事になるかもしれないが、事イエローモンキーのファン
ってその部分がうるさいからさ(笑)
そして、あまり歌詞を覚えてないからああ、これはあの時の
事を歌ったんだよ、とかはほぼ皆無に書く。




1曲目の【この恋のかけら】はトップに持ってくるのに
絶好の歌かな。
エマのギターが印象的なリフから入る、これから俺たち
始めるぜ、な感じが良かったかな。
その流れで2曲目の【天道虫】の流れは素晴らしい。
やっぱり覚えやすい曲だから印象に残る。
3曲目の【Love Homme】はヒーセのベースだけが印象に
残っててサイケちっくだけどあんまり印象に残らないかな。
若干のイエローモンキー的歌謡曲テイストは入ってるけど
印象に残らなかったかな。
ただ、4曲目の【Stars】に繋がる重要な【捨て曲】になってて
この流れも素晴らしい。
【Stars】はやはりデビッドボウイの事歌ってて、彼が
死んだのを知って吉井は車から3時間出てこれなかった
位ショックだったそうだ。
何度も書いてるけど吉井和哉のソロの【After The Apples】に
収録の【バスツアー】に曲構成が似ている。
幻想的な部分もあるけどアルバムバージョンは歌が全面に
出てる印象があって、配信されてたバージョンの方が俺は
好みかな。






5曲目の【Breaking The Hide】は吉井和哉のソロの【Music】的な
ボーカルで幕をあける。
違うのがここから歌謡曲的になり、途中から疾走感ある
ハードロック的な流れになるが結構爽やか。
カラオケで歌ったら気持ちいいかもしれない。
アルバム中で一番疾走感部分がある曲じゃないかな?
6曲目の【ロザーナ】は実は単体ではあまり好きじゃなかった
けどアルバムのこの部分にはめ込むとなんか馴染む。
黒いって言うか。
派手さは無いけど結構渋い曲だしこの配列の妙が
功を奏した感じ。
7曲目の【Changes Far Away】は吉井和哉のソロ楽曲の
【Belive】を想起させたロックバラード。
だけどバラードと言うよりミドルロックチューンってイメージ。
そしてここでエマがブライアン・メイばりのギターを
バッキングで鳴らしてるとこが凄く良かった。
要はエマの好きなクイーン的な要素は思えば第一期の頃の
アルバムにも入ってたし、聴けば聴くたびに不思議な感動
を与える。
湿ったものじゃなく懐古、郷愁を連れてきてくれる。
もうエマのギターのチョーキングは聴いたら分かるレベルで
素晴らしい個性だと思っている。







8曲目の【砂の塔】は俺は好きじゃないんだよ。
ただ配列によってアルバム通して聴ける感じ。
印象で言うと第一期イエローモンキーの
【聖なる海とサンシャイン】だな、って印象。
俺はこの曲があまり好みではないのでドラマ用って
印象。
だが9曲目の【Balloon Balloon】に何故かつながってるから
アルバムで聴く8曲目が活きている。
この曲はアップテンポな曲で下手したら昔のストラングラーズ
的な歌い方や演奏をしたら似てるのかもしれない。
当然この曲も歌謡曲的要素が強いし、サイケ的な要素も
ある。
転調するとこが気持ちよくカラオケで歌いたいなといった
印象。
10曲目の【Horizon】は彼らの繋がりが入ってる曲で
ファンの人は結構好きな人居ると思う。
スローロックチューンでアルバム中一番切ないのかもしれない。
11曲目はサイケとカントリー足しました、な楽曲。
軽快なテンポに乗ってこれも10曲目との対比が効いてる。
感覚的に言えば吉井和哉のソロ【The Apples】の後半の
流れと言えば感覚分かるかな?
エマのギターがかなりヘヴィーに挿入されてて恰好いいよ。
12曲目、13曲目は割愛かな。
あまりアルバムとしての流れを感じない。
彼らにとって重要な曲なんだろう事は知ってるけど
あまり楽曲として個人的に重要でない。
ボーナス的に聴くのが俺にとってはベストなので11曲まで
がこのアルバムの本質と思っている。






現在の彼らに俺が何を望むのか、って言うのは特にないんだよ。
そりゃね、インディーの時代のような歌歌ってくれ、とか
セカンドのようなシャンソン的な世界を聴きたいとかあるけど
多分無理でしょ?
そこを期待しても仕方ないと思ってるし今回の【9999】は
思ってるよりトータル的に良かった。
どこか別次元に行ける、って作品じゃないけど現時点の
彼らが出来うるアルバムにはなったと思う。
でも、例えば若い人が聴いてどう思うのか?は分からないなー。
ある種1995年辺りの曲と比べてやっぱり地味。
色んな事を試してるようで古臭い王道ロックに歌謡曲に
ちょっとサイケ、って感じなアルバムだし。
俺はこれで正解と思ってるけど今時洋楽のロックにしびれてる
人も少ないだろうし受けるのかは分からないかな。
元々彼らがデビューした頃も【グラムロック】というその時点でも
古臭い題材を元に作ってたけどね。
楽曲の配列、ってやっぱり大切だな、と思ったかな。





ただ、確実に自分達がしたい事を今はやれたんじゃないかな。
アメリカで録音してるせいか結構質感はドライ。
吉井和哉のソロも何気にアメリカに向いてたしね。
【フロリダ】とかもろにそうだし【ロンサムジョージ】なんか
ブルーズだったしさ。
多分ファンの人はこのアルバムを手放しで喜ぶんだろう。
今の弱体化したロックに一撃!とか俺たちの世代のバンドが
帰ってきた!とかイエモン最高!とか。
昔の彼らのオーディエンスに思った事だけど、マスゲーム
みたいに皆同じフリするじゃん?
それが苦手でね。イエローモンキーだから何してもいい、
ってはちっとも思ってないファンだったもんで。
ただの【マスゲームじゃん】って思ってたし。
まあ俺もヘヴィーなファンだけど、どっかファンの人たちと合わない
んだよ。
だから俺は新生イエローモンキーとしてのセカンドを聴いて
みてからそこで俺とイエローモンキーとの関係が問われるかな、
とは思ってるんだけどね。
でもこのアルバムは買って損は無いよ。
うん、流石だった。
衝撃も官能もしなかったけど、ずっしりとした質感は良かった
って思えるかな。




昔の俺はロマンティストな味を食して聴いてみて良かったんで、
アバンギャルドなポップに燃え盛り、悲しい日本人の性だなと
嘆き日本は熱帯夜だけど彼らの色気で何とかしのいで、愛を
コミュニティトしてるつもりが出来ずに別れ、夜な夜な嘆き
つつ自分のファンタジー世界を作ったけどしみったれなので
追憶に過去の女を想い、時に泣きそんな俺じゃダメだ!と
思って太陽って素晴らしいよな、と自然志向になった
クラスターのようにダンスをし、真夜中に一人で正義感を
振りかざしスパークで彼女とスネークし、それが楽園だった、
って頃だったので(ファンの人は察してね(笑))これと
一緒じゃなくて良いから第二期も頑張って欲しいね。



by kyo7272 | 2019-04-20 23:34 | 音楽

音楽中心に雑貨や愚痴とか☆JUNKな感じ(*ゝω・)ノ
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