ダンスと言ってもね、テクノで踊るとかそゆ意味じゃないのさ。
もっとも当時流行ってたユーロビートをいち早く取り入れた
ピート・バーンズ率いるDead Or Aliveは勿論ポップで
ダンサブルだけどこの曲に限っては彼らの律動的肉体ビート
がユーロビートの若干のエッセンスを入れた極上の肉体的
ダンス音楽となっている。
アコギと歌だけでも可能なのは俺が一人でやった事があるからだ、
という理由でカマキャラ(バイセクシャル)なピートの動きは
個人が編集してるから女々しいが、実に男っぽい低音を活かした
彼のボーカルは稀代のもんだと今でも思っている。
高域は何処までも伸びる。
彼らをピックアップする雑誌は今や少ない。
パンク/ニューウェーブの範疇にすら入れてもらえない。
ポジティブパンクの特集が昔あったけど彼らの名前は無い。
ポップカルチャーの中で多少はあっても今となってはその存在の
大きさを語る所もない。
ストックエイトキンなどのプロデュースされる前の彼らは
まさにポジティブパンクを代表してもいいんじゃねえか?って
位耽美だった。
こんな感じ。
ポジティブパンクの傾向としてインディアンビートというか
アダム&ジ・アンツなどに顕著なようにダンス出来るアーティストが
多かったという事。
当時ポジティブパンクなんか知らない時に先輩から渡された
テープがあって何てバンドか知らないけど、狂気じみて後で聴いて
みたら【New Form Of Beauty】の頃のヴァージン・プリューンズ
っぽかった。
ポジティブパンクというカテゴリーだったアーティストを
可能な限り聴いてきたけど、大概どうでも良かった。
上の【Cake And Eat It】と共通するな~というビートが
ヴァージン・プリューンズにもあってね。
スタジオ盤が今無いんだな~(´・д・`)
本来はスタジオ盤が一番比べやすかったんだけど、仕方ない。
この記事書く根幹が揺らいでしまうけど、俺にとってのポジティブ
パンクって意外にDead Or Aliveが5本の指の中に入るんだよ。
ヒットアルバムである【Youthquake】の中に流れてるのは
ポップだけどどうしようもなくイギリスな香りなんだよ。
暗く湿った感じ。
彼らのセカンドだけはどうしても外せないかな。
ヒットアルバムってだけでなくアングラな香りもまだ残ってるし
繰り返し聴いても飽きが来ないんだよ。