人には人の人生がある。
当然だ。
死のうが生きようが人として生まれたなら人生というもの
があるのは皆が持ってるもの。
その中でたまにネットやリアの生活で俺を頼りにしてくる
人がいる。
俺はそっけない人なのであまり相談に乗るような事を昔みたい
にしなくなった。
でもそれは自分自身を防ぐ意味もあるという事実がある。
それでも俺は人の辛い話を聞いてしまうとこがある。
それはそれで生きてる間仕方ないし、俺ごときで癒えるなら
なんぼでも話は聞けるんやけど、そこが異性ってなると
特に相手側に恋愛感情が生まれるようだ。
俺はそういった方向に持っていかないにせよ、そゆ流れになる。
今回はネットで出会った女性についてやけど、何故か俺に
なついてくる。
厳密に言うならなついてきてた、と言った方が的確だわ。
その方は精神も体も蝕まれててどうする事もできないと
おっしゃってた。
子供もいらっしゃる若い方だ。
その人は俺に最後の人生投射を考えてたらしくって、正直
俺は引いてた部分があるのは当然の事なんやけどね。
でも、生い立ちとか生き様を聞いてるとつい話を聞いて
しまう。
俺は一切甘い事を言わないんやけど、それがええと
本人は言う。
そして私はどうせ、死んでもええんだ、と何度も俺に言う。
身体も持って後どれ位か分からないらしい。
それを俺に言われても・・・・って部分はある。
けど、俺は最善の状態で喋ってたけど、近くで会える人でも
なけりゃ、俺には彼女もおるしどうする事もできないんよね。
今でも俺の事を呟いてると友人からのメールで知ったけど
俺はただ話しを聞いただけで何もしてなかったんだ。
今言える事は体をまず治して、心も治して優しい笑顔が
綺麗な方だったので子供も含めて愛してやって欲しいよな、
ってしか言えないんやけど、ちと人間の生き様って苦しい
時ってあるよな、って思う事実でもあるんだ。
今死にそうな人が俺を頼ってる。
頼られてるから酔ってる訳でもない。
俺も色々な事があったけど、この人は俺と一緒に生きたいと思ってる。
でも俺には出来ない事だ。
そこに何を見たのか分からないけど、俺に人生を多少でも託そうと
した事実を否定する事ができない、甘さがまだ俺にはある。