喜びに打ち震えるような音、と形容した某ノイズアーティストが居た。
オリジナルは一枚数万円の価値を世に出し、ノイズという
ジャンルが難解かを打ち出すきっかけにした。
今から聴きゃ~リズムが入ってりゃエレポップになってたんじゃ
ねえか、とすら思えるこの作品を俺が入手するのに
かなりの労力と金が要った。
CD化になってそんな過去も馬鹿げたもんだと思えるけど
俺にはここで展開されてるアンビエント?的な作風の音楽を
彼の音を聴くまでもなく創作してた。
俺の家に来たら沢山あるよ、こんな音。
M.B.ってアーティスト聴く前からこんな音作ってたし、彼が
先だったって話で。
リクリエイトは英語で書くと難しいもんだけど、過去の構築を
潰す作業だと思ってるもんでそんなに難しいと思ってない。
要はいかようにも自分の都合で宣告できるだけ、の話だと
俺は思うんだけどね。
後で聴いてみて俺と音が似てるじゃねえか、って思った位だし。
アンビエントと言うには環境音が入ってないし、気持ち悪い
音をしているのは過去の彼がフィルター操作などをした
結果、リクリエイト作業であるがゆえにそれをそのままディレイ
処理したに過ぎない、と俺はそう思えるけどね。
そこにシンセサイザーの部分がややヒーリング的な効果を
もたらす【アンビエント】として成し得たものかと俺は思ってるけどね。
と言ってもじゃあ~こんな気持ち悪いアンビエント作れる人が
何人居るんだよ?って言われたらあまり知らない。
つくづく閉鎖的であるこのイタリア人が作った作品は、
まあ、高騰するのに値する位の量と知名度だけの一人歩きで
今もノイズ系の重鎮とされるのは分からなくもないけど、当時から
ノイズという物を否定してきた人間としては今聴いて、気持ち悪い
以外何も無いんだよ。
こんなのに数万円かけた自分もおろかだったけど若気の至り。
難しく考えるなら良いアイテムなんだろうけど、ダークアンビエント
でもない、ましてやアンビエントでもない、という意味では
優れた作品なんだろな、と棒読みで思う。
確かに彼がやってきた作業は重要ではあるが、そこに意味が
あるのか無いのかはリスナーが決める事だ。
そして、店の宣伝に惑わされない事を惑わされた俺が今思う
事である。