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Mark Spybey(アンビエント)





CDを整理していると


へえ~こんな音楽が家にあったんだ。


という、家自体が意味不明な音楽ショップとして機能しているのは
この作業をやってて興味深く、かつアメージングな出来事があったり
するのはなんか痛快でもあり、時間軸に沿って考えてみるとはっきり
言って無駄でもある(笑)
自分の手元にありながら曲が聴けない、そういった状況って事だ。
もっとシンプルに言うとあまりに多いので手が回らない、そゆ話だ(笑)


自分で購入したにも関わらず知らない音楽ってあるんだな、という
喜劇から始まり、対面してる筈のその音源を今の時代で聴いて
みるとなかなかいいじゃないか、と思うものもある。
今回はMark Spybeyというアンビエントかつシカゴ音響系に属して
いるようなアーティストの作品が出てきてね。
なかなか居心地がいいんだけど、どっか変、ぐにゃ~としてる感触
もあるので一体この人はどこが出発点なのか?と思って分かる範囲で
見てみるとどうやらZoviet Franceの元メンバーであったらしい。
彼らはイギリスの出身だからこの人もイギリス人である。
そしてカナダに移住する事になったそうだ。
彼のキャリアとしては1992年の【DVOA】というバンド?で
活動を始めたらしいが全く知らない。
標準的なシーケンス、サンプラーでの創作ではなく、彼自身の実験的
側面でアンビエントと対峙してきたらしく、要は用意された標準の
音源で処理してない、所謂ミュージックコンクレートな試みの試行錯誤
の結果、このような音になったと言う事だろう。
一聴してみるとやっぱりZoviet Franceなニュアンスは残ってるんよね。
彼がこのバンドでどこまで有機的に機能してたかは不明だけど、先に
書いたようにアンビエントなんだけどどっかひん曲がってる、時としては
幻覚作用を催すような音、時には沈静作用をともなうなんとも
つかみ所の無い所はZoviet Franceと似た部分はある。
ただ彼の作品の方が沈静作用はある分、アンビエントとしての効果は
あるのかも、とは思ったけど俺はもっと違う文脈の中から創出された
ように思えて仕方が無い。



Krankyというこういったドローンな音響作品を多数リリースした
レーベルからの作品【A Peripheral Blur】というkames Plotkinと
コラボレーションした作品しか恐らく持ってないと思う。
2000年辺り、フライングソーサアタックのような音楽を探し
求めていた俺がそのコーナーから手に入れたのだろうと推測するけど
あまり記憶になく、収集した物の中に埋没していた作品集であるのは
確かだ。
彼の作品をブライアン・イーノなどのアンビエントと同じように語られる
事は無いし、実際音も違う。
よってイージーなアンビエントミュージックは一線を画する物でもある。
奇妙なイマジネーションを喚起させ、でもBGMともなりうる辺りは
Zoviet Franceとはまた違った側面でもある。
元々インダストリアル派であったZoviet Franceなのでそういった人脈が
あるのかもしれない。
その部分がもしかしてねじれたような音の作り方に作用をし、奇妙な
夢見心地を受けるのかな、と思ったりしながら意外にこれ聴きながら
睡眠が取れてたりするので奇妙な、でも奇怪でない音を感じる事が出来る。



Krankyというレーベルは今はあるのか分からないけど、その昔
そのレーベルには注目してたもんだ。
俺の場合、当時ダークアンビエントやアンビエント系統の物なのどは
ノイズ系からのアプローチで購入してた事が多かったからだ。
Krankyはどちらかというとロック寄りな、そこから派生した
音響派なレーベルだったと認識している。
CD全盛になった当時でさえアナログが多く、正直処理しきれてない
のでそのままターンテーブルで聴く事が多いのが今の時間的な実情
だったりするけど(要はmp3にする時間が面倒(笑))、どの
アーティストもアンビエントとも言えず、かと言ってダークアンビエント
だ、とも言えず、でもたゆたうドローンミュージックであるが故に
当時流行ってた【音響系】という枠の一部を担ってたもんだ。
簡単に言うとどのアーティストも似たような音をしているが、何処か
違う、各々に異国の地が存在するかのような音響が施されており、
このCD作業をするまで暫く忘れていた感触でもある。
ロックで表現するとデビットボウイはデビットボウイでしかないし
ロキシーミュージックはロキシーでしかない、でも彼らは当初は
グラムロックのくくりの中で存在していた、そんな混在した世界を
Krankyというレーベルには限らないけど感じる事が出来る。



アンビエントとサイケとインダストリアルを結ぶ異国な感触とでも
言えそうなこういった音響は静かに俺の中で流れる。
ミニマルに続くその感触は実際の演奏時間より良い意味で長く
感じられ、トリップも出来、沈静も促す美しい作品群、及び
音楽だと思っている。
でも、毎回書いてるけどこの浮遊感だけを取ってみて、こういった
作品に縁の無い人が聴いたら気持ち悪いか、恐らく寝る(笑)

by kyo7272 | 2013-05-24 22:21 | 音楽

音楽中心に雑貨や愚痴とか☆JUNKな感じ(*ゝω・)ノ
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